湯島天満宮は、実はスパーパワースポット!?
3年程前から、恒例の行事となっている合格祈願の祈祷。今年も湯島天満宮に行って参りました。祈祷にも様々な意味合いがあるとは思いますが、個人的には「合格できますように」は少々厚かましく感じてしまいますので、気持ち謙虚に学業成就寄りの「普段の勉学の成果が発揮できますように」と願うようにしています。神頼みも謙虚さが大事?
ところで、湯島天満宮にまつられている神様のことはご存知でしょうか。せっかくなのでちょっと調べてみました。お時間のある方やご興味ある方、宜しければお読みください。
● 天神様だけではない?・・・
実は学問の神様として有名な菅原道真公の他に、「天岩戸(あまのいわと)神話」に登場する天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)という怪力の神様がまつられています。そもそも湯島天満宮は、天之手力雄命をまつる神社として古墳時代に創建され、その後、室町時代に郷民が菅原道真公の御偉徳を慕い、文道の大祖と崇め本社に勧請しあわせて奉祀されました。
天岩戸神話とは・・・弟の須佐之男命(すさのをのみこと)の乱行を恐れ、天岩戸と言われる洞窟に籠った天照大御神(あまてらすおおみかみ)。太陽の神が隠れたことにより常闇が訪れ、災いが起きました。困った八百万の神が色々な手段を試して、最後に天照大御神の手を引いて外に出したのが天之手力雄命。再び光を得て、秩序と安定を取り戻したという神話。
● 湯島天満宮の御利益・・・
菅原道真公の学問の力、天之手力雄命の勝運の力、2つの御利益がある湯島天満宮。実はとっても凄いパワースポットなんです!ちなみに天之手力雄命は湯島天満宮の境内にある戸隠神社にまつられていますので、参拝を忘れずに。
● 湯島に限らず天満宮と言えば「梅」・・・
実は梅も菅原道真公に大きく関係があるようです。幼少期に詠んだとされる和歌にも度々梅が登場するなど、こよなく梅を愛していたようです。しかし縁があったのは梅だけではない?
大宰府に左遷されてしまう道真公のことを思い、悲しみ、枯れてしまった「桜」。以来、天神様をまつる社には桜は根付かないという逸話も…確かに湯島天満宮には桜が見当たらない?
道真公を追ったものの、途中で力尽きて板宿八幡神社に根付いてしまった「松」。世にいう「飛松伝説」。残念ながらその飛松は大正時代に落雷にあい、枯死。
道真公を追って、唯一大宰府にたどり着いて根付いた「梅」。世にいう「飛梅伝説」。樹齢1000年、太宰府天満宮の御神木、現在も毎年1番に花を咲かせているとか?
● まとめ
今回の記事のまとめです!
・湯島天満宮には菅原道真公と天之手力雄命がまつられていて、御利益は学問の神の「学業・芸事」、怪力の神の「勝運・強運・スポーツ必勝」等
・菅原道真公の梅押しの由来等から、全国の天満宮や天神社は「梅」がシンボル
いかがでしたでしょうか?何となくやってること、何となく行ってる場所、ちょっと調べてみると、実は面白い歴史や意味がこめられていることがわかりました。今回調べたことを踏まえると、来年はまたちょっと違った感覚で祈祷に行けそうです。
それでは、皆さんの勉学の成果が発揮できますように!
情報リンク:
湯島天満宮の公式ページ > 天岩戸神社の公式ページ >